メンバーズコラム

バックナンバー

2010/06/30 更新

第6回「最近の新型モバイルデバイス登場で思うこと」

Webに関するここ最近のトレンドとしては、 新しいモバイルデバイスの登場が挙げられると思います。
apple社のiPadやiPhone4、 アンドロイドと呼ばれるOS(基本ソフト)を搭載したXperiaやIS01など、 連日ニュースなどで皆さんもよく耳にされているのではないでしょうか。

思えば急激に変遷を遂げたモバイルデバイス。
身近なところでもその歴史を振り返ってみると、よりその変化の大きさを実感できます。

たとえば、私が中学生のころ流行したのは「ポケットベル」。 当時友達の「ポケベル」にメッセージを送るために、 学校の公衆電話の前には毎日大行列ができていました。 今となっては、公衆電話ですら見つけるのが難しいぐらいですから、 とても考えられない光景ですよね。

モバイルデバイスはただ連絡をとるための機能にとどまらず、 ポケベルからPHS、携帯電話へと、数多くの機能を付加させながら進化を遂げてきました。
ざっとその機能を列挙するだけでも、メール、Webブラウザ、Webアプリケーション、 カメラ、動画、テレビ電話、おサイフケータイ、ワンセグ、GPS機能、等々。 ディスプレイひとつとっても、白黒から2色、カラー、 ここ直近ではテレビ製品のブランド名を冠するほど、高解像度へ。3D画像を再生できる携帯も登場しました。
最近では、スマートフォンと呼ばれるより高機能携帯電話を使えば、 内蔵カメラと組み合わせて誰でもWeb上で生中継を実現できるのです。

わずか数十年間にこれまでの進化が進むとは、 誰も想像できなかったのではないでしょうか。 昔の映画やドラマなどで描かれていた近未来の世界が、 今現実のものとなりつつあります。

一方で、それらのモバイルデバイスによる 情報漏えいやセキュリティに関するリスク対策、 著作権やプライバシー権といった各種法令に違反しないための対策など、 新たな問題とその対策が重要となってきました。 私個人として気になっていることといえば、 「デジタルデバイド(情報格差)」と呼ばれる格差を広げることにならないか、ということです。

「デジタルデバイド」とは、情報技術を使いこなせる、使いこなせないによって生じる 様々な格差の事を指します。 (引用:デジタルデバイドとは IT用語辞典 e-Wordsより)
どれだけ便利になっても、 それを持っている、知っている、使いこなせるという人と、 そうでない人の格差は広がっていくのではないか、と 新しいモバイルデバイスが登場するたびに感じています。 何より即時性がモバイルデバイスには有効な武器になりますから、 情報を入手すること、発信することのスピード感の違いも、 リアルな生活での格差につながる可能性がひょっとしたらあるのかもしれません。
タッチパネルなどを組み合わせて、ITツールの操作に不慣れな人も 直感的に操作できるよう工夫されたデバイスも発売されていますが、 まだまだ値段も高く、だれでも気軽に手にすることは難しいのが現状です。

こんな時代だからこそ、今の私たちに必要なこと。 このコラムでも何度か触れていますが、 新しい技術だからといってすぐ飛びつくのではなく、じっくりと吟味して 情報を受け取る人の環境に配慮し、最適な手段を選択することにあると思います。 同時にモバイルデバイスへの対応も、見過ごすことができません。

これからも続々新しいモバイルデバイスが登場すれば、 おのずとメーカーやベンダー間の競争が活発になり、 家電のように一家に一台、一人に一台が当たり前になる世の中になるかもしれません。 生まれ育ったころから身近にこれらのモバイルデバイスがある世代の割合も、 これからどんどん増えてくるでしょう。 将来的には「デジタルデバイド」も徐々に狭まってくるのかもしれません。

ありとあらゆる可能性を秘めて、常に過渡期にあるWebの世界。 流されないよう、遅れないよう、 Web担当者としてしっかりトレンドをキャッチアップしていきたいと思います。