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2010/04/09 更新

第4回「Webから情報を届ける難しさ」

 4月ですね!新しい季節の始まり、新社会人・新入生の方々は、新しい門出に、沢山の夢を抱えてらっしゃることでしょう。
 ここ静岡では、桜前線がフルパワーを発揮し、満開の桜と花吹雪、そしてその向こうには富士山、と言う「THE・日本の春」が繰り広げられています。
 春って、新しいパワーが自然界にも人間界にも溢れる、本当に不思議な季節だな、と思います。

 私事ですが、北海道に住んでいる姪っ子が、春休みを利用して、我が家に遊びに来ていました。
 姪っ子は小学2年生、まだまだパソコンやWebには縁遠い年頃です。
 Webの利用が日常生活に溶け込んでいる私は、つい、世の中の人間の大半はネットを利用していると思い込んでしまいがちだったのですが、 姪を見ていて、Webを利用していない人々が想像以上にいるという事実に、今更ながら目が覚める思いをしました。

 例えば、小学生の間で今流行っているTV番組があるらしいのですが、その番組のDVDを購入するのに、親と一緒に近所のお店を探しまわり、売り切れ続出でどうしても見つけられず、店頭で予約申し込みをしたり(ネットで買えばいいじゃない?)
 その番組の情報を、全てTVと友達からの口コミで収集していたり・・・(ネットで調べればいいじゃない!)
 ある日、家に帰ると、「超KYだよ!」と怒っていたので、何事かと尋ねたところ、姪が静岡に来る数日前に、『その番組のイベントが、静岡で行われた』と言う情報を今TVで知ったとのこと。
 「どうしてもっと早く教えてくれなかったんだろう!」と悔しがる姪を見て、最初は笑っていた私ですが、しばらく経ってから、ふと「Webから情報を届ける難しさ」について、考えさせられました。

 Webは興味・目的を持った人が自力でアクセスしてくれない限り、情報が届けられないという特徴があります。
 そのため、ただ、出したい情報を掲載するだけでは、どんなに魅力的なコンテンツを作ったとしても、期待した通りの情報伝達効果はないと言っても過言ではありません。
 姪の場合、番組の情報が欲しい・DVDが買いたい・イベント情報が知りたいと、明確な目的を持っているにも関わらず、その全てを実現できるであろう「Web」という手段には到達できなかったのです。
 見かねた私がその番組情報をネットで調べたところ、魅力的なゲームコンテンツを発見しました。姪は、一気にそのコンテンツの虜になり、翌日もそのサイトにアクセスしたがったのですが、その時、私の母である祖母は、サイト検索結果からそのゲームのページにたどり着くことが出来ませんでした。
 今回の場合、Webサイトには、必要な情報は全て揃っていましたし、私からしたら、簡単に到達できる情報でした。
 しかし、その情報は、本来のターゲットユーザーであるはずの小学生には届かず、「教えてくれない」「探しにくい」情報になってしまい、結果、「信頼感の低下」を招いてしまったのです。(大げさですが)

 Webサイトは、万能ではありません。しかし、ターゲットユーザーの抱える問題や期待に対し、素早く的確な情報を届けることが出来ていれば、とても優秀な「営業マン」になりえます。
 親切で、自分の問題を解決してくれる営業マン(Webサイト)には、顧客からの信頼感がよせられ、ファンまでもが現れてきます。

 Webサイトを「優秀な営業マン」にするためには、まず、ターゲットユーザーは誰なのか?、世代・性別・職業は何なのか?、どういった行動を取り得るのか?、といった、具体的なユーザーシナリオを出来る限り詳細に描き出すことが重要です。
 そして、そのターゲットユーザーがどんな情報を欲するか、ターゲットユーザーへ情報をどのような形で届けるか、を戦略的に策定します。
 【Webはあくまでも情報発信ツールの一つ】と捉え、Webの利用が可能なターゲットユーザーに向けては、サイトを訪れる目的を如何にして達成させるか検討し、 そのためのサイトへの導線を設計しなくてはなりません。サイトの導線は、Web以外のあらゆるツールを検討します。 Webサイトから情報を届けたい場合、この導線の部分が、とても重要になってきます。折角の情報に、気付いてもらえないのでは意味がないですから。

 情報を「届けている」つもりでいても、実は「届いていない」ということは、想像以上によくあることです。

・認知させる/見つけてもらう(導線の検討・SEO)
・解りやすい情報を掲載する(ユーザの目的に合った的確な情報の掲載)
・サイトの中で迷わせない(ユーザビリティ設計)
私たちは、上記3つのポイントを意識することで、お客様のWebサイトを優秀な営業マンに変え、ターゲットユーザーへ情報を「届ける」お手伝いをしています。

 【全てのユーザー】に満足していただくことは不可能です。
 しかし、本来のWebサイトのターゲットユーザーの方々が、1人でも多く満足していただける様なサイトをご提案できるよう、日々精進してまいります。

 姪の理不尽な憤りと、母のサイト検索能力の弱さを目の当たりにし、今まで以上に「ユーザーのためのWebサイト」を意識しようと思った私でした。